2019

Dance Camp vol.3 - Archive

クリエイション+ダイアローグ ワークショップ

by ディーン・モス&余越保子

@城崎国際アートセンター

​ー 参加者の声

 

第一に、ナビゲーターの存在はとても大きいです。若い作家陣という存在は、作る側の人間として心強さや何かしらの一体感を感じます。若い年代が集まると知識や感覚が偏ってしまうという部分が弱点でもあり、それを克服していくのがクリエーション、創造する力でもあります。先輩という存在からのアドバイスや外側からの意見というのは、このクリエーション内で一番重要であると思います。ナビゲーターからのアドバイスも押し付けではなくフラットな関係でいられる事もとてもよかったです。ナビゲーターのお二人が「先生」として来ていない、と仰ったのがとてもよかったです。教わりにきているのではなく我々は作り手なのだという意識を強く感じさせて頂きました。

作っている段階(実験段階)という共通認識の元行い、そして観る、見られるそして意見するというのは大変興味深い意見や視点を得られ、意見することにより新たな発見や知見、そして何より考える力と、語彙力が作品作りにおいて大切なのがよくわかりました。チームがどのように変化していくのか、そして他のチームを間近で見られるのはとても刺激を受けます。なかなか自分が出ていない作品がどう作られているのか見られる機会があまりない為勉強になります。

ダンサーはダンサー同士で固まりがちで作品も舞台を想定したものが多く、観客もダンサー同士など身内が多く、どうしても作品の社会性を忘れがちな印象。どんな作品であれ、社会に出してこそ作品であるし、作品からの観客、社会に対する解釈含めて作品だということを改めて強く思い出した。

実際に活躍しているアーティストと直接会話ができ、アドバイスをもらえること、ジャンルやルーツは違えど、同年代のアーティストと意見交換をしたりできた特殊で貴重な時間を過ごせたのは何より良かった。温泉があることで必然的に施設の外に出て、一般の方と会う機会があるのも、制作中に作品の、個人の社会性を思い出せる環境も良かった。

クリエーションの方法がコレクティブで作品を作るということだったので、具体的に話を前に進めるための方法をディーンと保子さんから聞いたときは大きく前進した時だったと思います。

イニシアチブを取り、他の意見に否定的にならないというところまでは既に実践していたことでしたが、役割が決まってしまうことを恐れない、というアドバイスをもらった時は、完全な民主主義である必要があると思い込んでいたので、それから楽に進めることができるようになったと思います。

アーティストの話し合える仲間が増えた心強さと、自分のアーティストやダンサーとしてのアイデンティティの明確な自覚に繋がるであろう経験をできたと思う。どこの誰に対してどうありたいのか、それは広く社会に対してなのか、日本なのか、世界なのか、個人なのか、家族なのか、よりハッキリとした輪郭を持って考えられる糧になり、自覚と責任感も生まれたと思います。

ダイアログワークショップを通じて、作品の言語化のプロセスの中でやりたいことをクリアにしていくこと、作品の核をはっきりとさせていく作業を意識的にできた。そういったことで、いい意味で無駄に迷うことがなく、より深い部分にクリエーションで触れていけるように感じた。

朝から晩まで作品のことだけを考えられたこと。いつもなら、生活のために別の仕事をし、残りの時間で創作をするという形です。このプログラムは朝から夜遅くまで、議論し、試し、また議論しといろんなことを試すことができます。進展しなかったものが一気に進む感じはやっていてとても気持ち良かったです。より一層創作のことだけ考えて生きたいと心から思いました。

振付や演出の経験値を多く持っている余越さんとディーンだからこそ、言う事のできる鋭くてクリアな言葉が、今回の作品だけに留まらず、自分の作家としての活動に有意義だと感じた。作品のショーイングごとにディスカッションがあり、その際に同世代の作家の意見を聞くことがとても良かった。自分達の作品について、第三者の客観的な意見が聞けるので、自分達の作品を主観でしか観れてない事と、自分達のアイデアを観客と共有するために必要なプロセスの重要性について痛感させられた。

初めて滞在制作というものを経験しました。寝食をほぼ共にすることもクリエイションの一環であることを実感しました。これは稽古場を借りて2時間稽古をする、ような通常のクリエイション方法とは時間の重ね方が全く違い、今回の僕たちの作品では特に必要だったと思います。

また、ほかのグループも同時滞在であることでパフォーマンスを観る、言語化する事で常にあらゆる方面に考えが働き、結果、アイデアが沸く、解決策が見つかっていくなどのメリットがありました。

参加してみて変わったのは、どういう信念を持って作品を創っていくのか、どう日々を生きるのかという人間性がどれほど重要かを痛感しました。帰結するのはやはり人間性だと思います。アーティスト、作家という役割がどういう影響を世界や社会にもたらすのかという部分を作る側はもっと強い意識を持っていかなければならないと思いました。

その考え方は作品に今後より影響してくると思います。作るというのは精神的にも負荷がかかり、肉体的にも大変なものです。しかし作っていると独りよがりや世間に向けているはずなのにすっかり意識から抜けてしまう事柄も様々あります。それが今回参加してどれ程その意識が作品の良し悪しに関わってくるのか体感し、外側へのメッセージを大切にしていこうとより思えました。

 
 

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